審美歯科とは美しさに焦点をあてた歯科治療のことを指します。従って歯並びを治す矯正歯科も大きく考えれば審美歯科に当てはまりますが、一般的に呼ばれている審美歯科とは、 歯を白くしたい ・ 歯並びを美しくしたい ・ 詰め物や被せ物をより自然に見せたい という要望に対しての治療を審美歯科と呼びます。
これらの治療は基本的に自費診療になります。保険治療で使用する詰め物や被せ物に比べて審美的・機能的にも向上する材料などを使用します。数年前に保険治療で使用した金属の詰め物や時間の経過によって変色してしまったプラスチック製の被せ物が変色した為に、心理的コンプレックスをかかえている方もいらっしゃると思います。保険診療の際に使用する材料と比較して耐久性の向上も望めます。
保険診療で、白い歯を入れることができるのは、前歯の上下計6本です。これらの白い部分はプラスチック系の素材を使用します。上文でも書きましたが、このプラスチックは吸水性が高いため変色はさけられません。それに比較し、セラミック(陶材)は着色しません。
■メタルボンド
クラウン(被せ物)の土台は金属を使用し、その上にセラミックを焼き付けます。特殊な金属とセラミックは化学的に結合され、丈夫で天然歯に近い色合いを再現します。
■オールセラミック
土台も含めすべてセラミックで作ります。金属は光を遮断してしまいますが、オールセラミックなら自然な透過性をも再現することができます。
■エンジェルクラウン
セラミック歯の作成行程は複雑で難易度が高く、どうしても高価になります。また歯科技工士の長年の経験と実績が必要でした。エンジェルクラウンとはこれらの行程のほとんどをコンピュータが行い作成します。それにより、安価で安定したオールセラミックをご提供することが可能になりました。 ■セラミックベニア
天然歯の表面を最小限削り、その上にセラミックの薄い板を張り合わせます。生まれつきの歯の着色や歯と歯の隙間が大きく開いている症例など修復します。
■セラミックインレー
セラミック製の詰め物。天然歯との境目も目立たず、修復したことの見分けがつきません。
■ハイブリッド素材
プラスチックとセラミックの成分を混合させた素材です。プラスチックの欠点である吸水性をおさえ、安価で審美性の高い修復物がご提供できます。
■ホームブリーチング
医師の指導のもとで、自宅で行ってもらうお手軽な歯の漂白です。
このホワイトニングは歯を削ることなく、歯の色の改善ができるのがメリットです。ただし、歯の着色の要因や、もともとの歯の色の個人差等により、効果が異なる場合があります。
また、漂白効果は徐々に色が後戻りする場合もありますので医師の相談のもと、定期的なホワイトニングを行うことが望まれます。
当医院でマウストレーを作成してホワイトニングジェル(漂白剤)で1〜2週間漂白します。
【歯のホームホワイトニングの方法】
1.まずは歯を磨いてください。
2.マウスピースのホワイトニングジェルを入れる部分がぬれていたら、ティッシュでふき取ります。
3.ホワイトニングジェルをシリンジから、歯一本につき、2本から3本線お入れください。
4.マウスピースを歯にはめます。
5.朝起きたらマウスピースをはずし、歯についているホワイトニングジェルは歯ブラシできれいにして下さい。また、マウスピースについているホワイトニングジェルは、水で流してきれいにして下さい。(熱湯は変形の原因になりますので使用しないで下さい)
6.マウスピースはケースに保管して下さい。
|