歯科インプラントとは、抜けた歯の部分に人工歯根を埋め込み、その上に歯冠や義歯を装着して元の自分の歯の状態に近く仕上げて審美的に又、咀嚼(そしゃく)機能(かみくだくこと)を回復します。
人工歯根の材料は生体親和性の高いチタンが使用されていて、人体には安全が確認されています。
日本の歯科医院ではまだインプラント治療を行っていないところが多く、賛否両論意見の分かれている治療法ですが、欧米では完全に確立された治療法の一つです。
インプラントはその利点と欠点を良く理解した上で行えば、患者さんにとってとても有効な治療法です。
■噛み合わせが良く安定しているので、自分の歯のようによく噛める。
■自然な歯列や部分入れ歯のような床を必要としないため、審美性に優れる。
■ブリッジ治療のように隣の歯を削ることがない。
■顎の骨が痩せるのを防ぐ 。
■外科的処置を伴い、噛む力が与えられるまで一般的には3〜6ヶ月ほど治癒期間を要する。
■自費診療のため、他の治療に比べコストがかかる。
■定期的な検診が必要である。
どの治療においても定期的な検診は必要ですが、インプラントの場合、いくら生体親和性の高い素材といっても、「異物」を埋め込みます。
生体に異物防御の反応を起こさせることはありませんが、感染予防のためのプラークコントロールは非常に重要です。インプラントを長く持たせるためにも半年に1度は定期検診を受けていただきます。
・カウンセリング
インプラントとは何か。ご自身の歯が何故失われたか。歯周病についてご説明致します。入れ歯やブリッジとの比較の説明や治療の手順をお話しします。
・診査・診断
問診、触診、レントゲン写真、歯列模型、口腔内写真を参考にして、インプラント治療が可能かどうか、治療の進め方などを分析し、ご説明致します。
・手術
・メンテナンス
適切なホームケアの指導。指導に従い正しい歯みがきを心がけてください。また、半年に1度定期検診を受けていただき、インプラントを良好な状態に維持していきます。
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